2015年7月16日 12:15
気鋭のフランス女性監督が描く、田舎に集まった親戚たち
「親戚の子どもたち」の世界も興味しんしん
ストーリーの主人公は、あるイケてない娘。彼女の目から描かれているのもまた、作品の面白さのひとつ。子どもたちにとっても「親戚の集い」というのは、親が無防備になるのでいつもより自由になれるいっぽうで、「親戚の子どもたち」という「友だち」とは違う子どもの世界にいきなり放り出される、不思議な体験。
価値観の違いにうんざりする感じと、開放的になって、行動が大胆になるようなドキドキ感が混ざる気持ちを、主人公の少女に重ねるのもまた、懐かしいような気持になれるのです。
「いいエピソード」などをあえて盛り込まず、平板に思えそうな構成ですが、まったく飽きずにむしろ胸に残るのは、実は監督によって計算しつくされた結果なのかなと思います。
上映は3日間ですが、毎日トークショーも予定。上映場所の「エスパス・イマージュ」もフランスの雰囲気たっぷりなのがいいですね。
[フレンチ・フィーメール・ニューウェーブ]
上映期間:7月17日(金)~7月19日(日)
会場:アンスティチュ・フランセ東京「エスパス・イマージュ」(飯田橋)
料金:一律800円
上映作品:いまもっとも注目されるフランスの女性監督たちによる3作品を紹介
『グッバイ・ファーストラブ』2011年監督・脚本:ミア・ハンセン=ラブ
『スカイラブ』2011年監督・脚本:ジュリー・デルピー
『ベルヴィル・トーキョー』2011年監督・脚本:エリーズ・ジラール
(c)
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