ついつい家に閉じこもりがちな季節ですが、寒い冬のお楽しみには温泉がありますね。真っ白な雪に囲まれながらの露天風呂は、憧れの冬の癒しの構図。それが人里離れた秘湯であれば、もう言うことはありません。
でも、雪深い秘湯を訪ねるためには車の運転がつきもので、なかなか実現に至らず......という人も多いと思うのですが、秘湯として有名な秋田の「乳頭温泉郷」には、真冬でも公共交通機関が運行していて、観光客が気軽に温泉を訪ねることができるようになっているのをご存知ですか?
多彩なお湯を一日中楽しむ
「乳頭温泉郷」が位置するのは、十和田・八幡平の乳頭山麓。7湯の温泉があり、10種類以上の源泉が湧き出ています。冬季は7湯のうちのふたつ、黒湯温泉と孫六温泉が閉まってしまっていますが、有名な鶴の湯をはじめ、残る5つの温泉はJR田沢湖から出ているバス「乳頭線」で訪ねることができるのです。

鶴の湯
鶴の湯を訪ねる場合はバス停留所「アルパ駒草」で下車し、鶴の湯専用の送迎バスに乗り換えればOK。蟹場温泉~大釜温泉、妙乃湯間は徒歩でも移動できる距離だし、各温泉と温泉を結ぶ「湯めぐり号」もあるので、あっちのお湯、こっちのお湯と、温泉のはしごが可能なのです。
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