また、知っている曲だと、サビが来る直前に『くるぞくるぞ……』と期待感が高まるので、ドーパミンが一気に放出されます。曲名を知らなくても、ドラマやCMで聞いたことのある曲を繰り返し聴くといいでしょう」(藤本先生)
クラシック音楽は、モルヒネの6倍以上の鎮痛効果も

音楽が脳に大きな影響を与えるということはわかりましたが、さすがに“音楽は薬”とまでは、言いすぎではないのでしょうか?
「いえ、決して言いすぎではありません。神経伝達物質のエンドルフィンは、モルヒネの6倍以上もの鎮痛効果があり、“脳内麻薬”ともいわれています。クラシック音楽を聴くとエンドルフィンが分泌されることが、fMRIによる実験によってわかっているので、痛みを和らげることが証明されているといえるのです」(藤本先生)
この効果を利用して、歯科医では治療中にクラシック音楽を流しているところもあるのだとか。
金曜の夜はゆるやかなテンポの曲を

痛みを和らげ、心を落ち着かせる作用もあるという音楽。頭痛や生理痛など慢性的な痛みを感じるときや、気分のスイッチをオンからオフへ切り替えるときには、どのような曲を聴けばよいのでしょうか? 藤本先生に選曲をお願いしました。
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