生きる力を育むために 保育園での食育を通して成長する子どもたち
実際にお米を研いでみてどうだったか聞くと、声をそろえて「楽しかった!」と言って、最初よりもリラックスした様子でした。
全員がお米を研ぎ終わったら、先生たちで仕上げです。先生たちの慣れた手つきをじっと見る子や、お気に入りのエプロンについて話している子もいました。すると1人の子が、落ちたお米を拾って先生に渡しました。「拾ってくれてありがとう!お米一粒でも、大事だよね」という先生の言葉を聞いて、1人、また1人とお米を拾い始めました。ボウルに戻すことはできないので、「ごめんねっていって、そこに入れてね」とゴミ箱を指していますが、決して「捨てる」「ゴミ箱」という言葉を使わずに子どもたちに声かけをしています。なぜこのような声かけをしているのか、活動後のインタビューでお伺いしました(「食育の取り組みについてインタビュー」参照)。
お米を研ぐ子どもたち
お米を拾う様子
仕上げが終わると、きれいになった水をみんなに見せて回ります。「下が見えるくらい薄くなったね」という言葉に、「わあ、すごい!」「ほんとだ」とボウルの中を見つめる子どもたち。「よくがんばりました!」とみんなで拍手をしたら、最後はおさらいです。