2021年2月24日 08:40
AV女優は“第二の人生”を歩めないのか? 元AV女優が業界の悪習や性的画像問題を語る

現在は写真家・美術家として活動している大塚咲
高校生時代に性犯罪被害を受けながら、2004年にAV女優デビューした大塚咲。2012年に引退し、現在はアーティストとして活動を続けている。先月には、性的画像問題防止のためのクラウドファンディングに尽力。彼女自身、現役時代のみならず引退後も、出演作の無断転載に悩まされ続けている。アーティスト活動をする上でブランドイメージを損なうなど大きな被害を受けている彼女に、AV女優になった理由から業界の問題、性的被害に対する思いなどを聞いた。
■性行為をしないと立っていられない精神状態に…「AV女優になるしかなかった」
――大塚さんがAV女優を目指したきっかけを教えてください。
たぶんその当時は、そうするしかなかった。そういうことをしないと、立っていられないような精神状態になっていました。高校1年の時に性犯罪に遭い、そこから性に対して奔放になってしまった自分がいます。レイプされた時の恐怖感は、今でも忘れられない。そんな中AV女優という仕事を選んだ自分は、心の奥底で「性行為なんか、なんでもないことなんだ」と、思いたかったんだと思うんです。
――無意識的に、良い記憶や体験に塗り替えたいという強い衝動だったのかもしれないですね。
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