
『ゴジラ-1.0』(C)2023 TOHO CO., LTD.
ピン芸人・オジンオズボーン篠宮による大好きな特撮に特化したコラム『オジンオズボーン篠宮暁の特撮ヤベーイ!』。第48回は、山崎貴監督の手腕が光ったシリーズ最新作『ゴジラ-1.0』について語る。
公開直後から早速高評価の声があちこちから聞こえ、大ヒットした前作『シン・ゴジラ』の興行収入をも上回るかもしれないと言われている『ゴジラ−1.0』。もし本当にゴジラが東京に現れたらを徹底的にリアルに追求、約2時間の作品にパンパンに詰め込んだ相当量の情報、それまでに発表された怪獣映画の魅力の数々を凝縮し最大濃度にまで上げた庵野秀明監督がこだわりにこだわった『シン・ゴジラ』は、特撮ファンのみならず普段特撮を見ないお客さんをも熱狂させました。
そんな最高傑作の後、誰がどんなゴジラを作るのか。ペンペン草も生えないくらいやり尽くされた『シン・ゴジラ』から早7年、ついに日本発の新作が。まず、戦後の日本にもしゴジラが現れたら?という設定が秀逸すぎます。第一作目のゴジラが発表されたのが1954年。
終戦からたった9年しか経っておらず、画面からは戦後の空気感を感じることもできるのですが、今回の時代設定はその一作目よりも前。