中村勘九郎、中村屋で代々受け継がれる小道具から「見えないパワーもらう」
受け継がれる小道具に思いを明かした中村勘九郎 (C)ORICON NewS inc.
歌舞伎俳優の中村勘九郎(42)が27日、都内で開かれた『明治座十一月花形歌舞伎』制作発表に出席した。
『明治座十一月花形歌舞伎』で行われる演目『一本刀土俵入り』の小道具について、勘九郎は「僕も今使わせていただいているわらじは、祖父からのわらじだったり。手ぬぐいは大変です。6代目からの手ぬぐいがあるんですよ。使う日にちを決めないと、切れちゃうんで。このひと月公演の間で2回ぐらい出せたらいいなと思います。あとはふんどしも祖父からのふんどしで」と紹介。
「それを身につけさせていただくと、何やら本当に見えないパワーをもらっているような気がして、役ができるなと思いますね」と代々受け継がれた小道具に対する思いを語った。
中村家の明治座での公演は2016年以来、8年ぶりとなる。2020年に勘九郎、七之助を中心とした座組で「明治座三月花形歌舞伎」を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて、全公演の中止を余儀なくされた。
『明治座十一月花形歌舞伎』は11月2日~26日の開催。昼の部は歌舞伎の様式美が凝縮された『車引』、長谷川伸作の『一本刀土俵入』、女方舞踊の人気作『藤娘』が公演される。