市川團十郎、来年は菊五郎襲名の菊之助の側に 同い年の絆「お声がけいただければ、いつでも出る」
なんでかと思ったら、歌舞伎の問題や役者の問題もあるんですけど、『忠臣蔵』は基本的に仇討ちで、名前は全部変わってますけど、大星由良之助の塩冶判官に対する主君を思う気持ちを一貫として貫く人間、日本人の魂みたいなものの理解度というものが薄れてきているんじゃないのかな」と推察。そして「その気持ちを古典で丁寧に表現することの重要性も大事なんですけど、私も改めて見てると、私ですら『難しいな、理解しづらいだろうな今の人には』って思うことが何個か出てくるんです。そういうところも、ちょっとなんとかしたいなっていう気持ちとか、そういう思いが強い。だから『仮名手本忠臣蔵』いうものは素晴らしいし、変えてはいけないですし、来年の3月には歌舞伎座ちゃんと通しもするわけですから。そういう意味では1つこういう提案もあるではないのっていうような気持ちで挑みたい」と意気込んだ。
また、22年11月に十三代目市川團十郎白猿を襲名。約2年にわたる襲名披露興行を終えたばかりとなる。来年について問われると「来年は菊之助さんの襲名に、できる限りそばにいたい。
だって、それは同級生ですし。やっぱり困った時に呼ばれたらば参加できるような友達というか、生まれた時からずっと一緒なんで」