香取慎吾、思い通りではなかったソロ活動の道のり 『Circus Funk』で音楽の楽しさを体現【インタビュー:前編】
』は2020年なんですけど、コロナ禍に入り、(ソロアーティストとして)思い通りのスタートが切れてなかった。そして2枚目『東京SNG』でジャズをやってみたんです。でも、両作ともにコロナ禍だったんですよね。グループで何十年もやってきたけど、1人でまたステージに立ってみようという時はずっとコロナ禍にあったんです。
自分自身3枚目になるんですけど、今回は2年7ヶ月ぶり。びっくりしました。その年数はもちろんですが、次にアルバムを作るのなら、「マスクをして、声を出しちゃいけない、立ってはいけない」という制約を乗り越えて、次の時代に突入したのならば、「もうとにかく叫んで、立って踊って、笑顔あふれて、音楽って楽しいな」と思える作品にしたいと。そして『Circus Funk(読み:サーカスファンク)』の言葉の響きが、その思いに一番似合うのかなって感じたんです。
――今作の特徴を教えてください。
「バラード」はズバリないです!ちょっとでも気持ちが「そういう曲も…」って思ったら、自分で自分に「今回はないんだ!違うだろう!」と。2枚目のアルバム『東京SNG』の中にヒグチアイちゃんと作った「ひとりきりのふたり」