第172回「芥川賞・直木賞」候補作決定 30歳の安堂ホセ氏&荻堂顕氏が候補に【両賞候補一覧掲載】
(左から)第172回芥川龍之介賞候補者の安堂ホセと、第172回直木三十五賞候補者の荻堂顕(C)岩澤高雄
日本文学振興会は12日、「第172回芥川龍之介賞・直木三十五賞」の候補10作を発表した。
「芥川賞」の候補には、安堂ホセ氏『DTOPIA』、鈴木結生氏『ゲーテはすべてを言った』、竹中優子氏『ダンス』、永方佑樹氏『字滑り』、乗代雄介氏『二十四五』が候補に。23歳の鈴木氏、42歳の竹中氏、永方氏は今回、初候補。30歳の安堂氏は3回目、38歳の乗代氏は5回目の候補となる。
「直木賞」の候補には、朝倉かすみ『よむよむかたる』、伊与原新『藍を継ぐ海』、荻堂顕『飽くなき地景』、木下昌輝『秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚」(顛末の「顛」は旧字)、月村了衛『虚の伽藍』が候補に。30歳の荻堂氏は初候補。64歳の朝倉氏、52歳の伊与原氏、61歳の月村氏は2回目、50歳の木下氏は4回目の候補となる。
■第172回芥川龍之介賞候補作(掲載誌)※作者五十音順・敬称略
安堂ホセ(あんどう・ほせ)『DTOPIA』(文藝秋季号)
鈴木結生(すずき・ゆうい)『ゲーテはすべてを言った』(小説トリッパー秋季号)
竹中優子(たけなか・ゆうこ)