佐々木希×渋谷凪咲『地獄の果てまで連れていく』 脚本家イ・ナウォンが作品に込めた思い

ドラマストリーム『地獄の果てまで連れていく』の場面カット(C)「地獄の果てまで連れていく」製作委員会
韓国出身の脚本家、イ・ナウォン氏がドラマ『地獄の果てまで連れていく』で完全オリジナル脚本に挑戦。本作は生まれつき悪魔的な性格を持つ麗奈(渋谷凪咲)に人生を壊された主人公・紗智子(佐々木希)が、壮絶な復讐に身を投じるスリリングなドラマだ。
異なる文化で脚本を学び、それぞれのドラマ制作現場を経験してきたナウォン氏。韓国と日本のドラマ制作の違いをどう見ているのか。そして、彼女がオリジナル脚本で描きたかった“人間賛歌”とは何か。その答えを、創作プロセスを通じて紐解いていく。
──韓国のご出身ですが、日本と韓国のドラマ制作の違いを感じることはありますか?
韓国では、一度に複数の作品を同時進行することがほとんどありません。私がアシスタントを務めていた時期も、脚本家、監督、役者のすべてが一つの作品に専念するスタイルが基本でした。
映画やドラマは、それぞれの現場に全力で集中するのが暗黙の了解とされているんです。韓国の同業の友人に「日本では同じタイミングで複数の作品に参加しているよ」と話すと「どういうこと?」