Musée Yves Saint Laurent - イヴ・サンローラン美術館 -【Nahoのおパリ文化回覧帳 vol.7】
彼が13、14歳の頃に描いたと言われる、フローベール作ボヴァリー夫人の書き写しに独自のデッサンを付けたものや、L’Amourと題したオリジナルの作品が、彼の本名、Yves Mathieu-Saint-Laurent またはYMSLのサイン入りで飾られていました。
1950年、彼が14歳の時、ルイ・ジュヴェが演出したモリエールのL’Ecole des femmesを観劇。
その演劇体験が、彼のアーティストとしての情熱を掻き立てました。特に、その時、舞台美術と衣装を手掛けたクリスチャン・ベラールに多大な影響を受けたようです。その演劇の登場人物をデッサンした作品も。
《Paper dolls》は 、多感な10代の頃から既にモードに対して情熱があったことを明示。
彼は、11の紙人形に対し、500点ものアクセサリーと洋服を作ったようです。
まだティーンである時代に、デッサンの才能と素晴らしい色彩感覚を持ち、さらに、女性の美とエレガンスを表現できる類まれな才能に恵まれていたなんて、、こうして作品を見ながらただ驚き、感心するばかりでした。