テーマのある身だしなみーハンカチと文庫本、ハットと香り。
ハンカチと文庫本
朝、ハンカチを選ぶときには、今読んでいる文庫本と相性のいいものを選んでみる。合わせるのは、文庫本の装丁でもいいし、話の内容でもいいのです。感動する話、悲しい話なら、涙をぬぐい、手に汗を握るエキサイティングな話ならば、汗をふきふき。文庫本を読みながらハンカチを使うシーンは、案外多いのです。
『スタインベック短編集』+小花柄のバンダナ
スタインベック 著 / 大久保康雄 訳(新潮文庫)
”バン・マリー”とは、フランス語で「湯煎」の意味。直火ではなく、湯煎するように、日々の中にある小さなことを繊細に探してみるような文庫には、繊細な刺しゅうが入ったハンカチをさりげなく添えて。
『バン・マリーへの手紙』+スワトウのイニシャル刺しゅう入り
堀江敏幸(中公文庫)
シャンソン歌手・石井好子さんが雑誌『暮らしの手帖』に連載していた名作と一緒に持ちたいのは、オムレツと一緒に注文したいコーヒーのような色のバンダナ。