J.J.エイブラムスが製作総指揮を務めるドラマのブルーレイ&DVDが3作連続でリリースされている。奇想天外な設定と、驚きに満ちたストーリー、巧妙に張り巡らされた伏線……観客を“やみつき”にさせる名手は、連続ドラマで何を描こうとしているのだろうか? 本人に聞いた。
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ドラマ『エイリアス』『LOST』を大ヒットさせたエイブラムスは現在、超自然科学的な事件を題材にしたサスペンス『FRINGE/フリンジ』、『ダークナイト』の脚本家ジョナサン・ノーランとタッグを組んだ犯罪ドラマ『パーソン・オブ・インタレスト』、そして50年前の囚人たちが現代によみがえるミステリー『ALCATRAZ/アルカトラズ』を手がけており、そのいずれもが圧倒的な成功をおさめている。彼は映画監督しても活動しているが「テレビであっても映画であっても“核”にしなければならないのは、自分を興奮させるものは何か、自分が観たいものは何かという意識だ」という。
そんな彼は“時空間の超越”という設定を繰り返し描いているが、そこには彼の創作の“核”と大きな関連があるようだ。「ああいう構造は境界線を越え、信じがたい世界、目を見張るような世界へ飛び込むことができるようにするいいギミックなんだよ。