2013年9月13日 09:48
俳優にして“映画屋”真田広之が『ウルヴァリン:SAMURAI』にかける想い
それぞれの動きがドラマから逸脱しないというのは最低限のことで、キャラクターにそった動きとコントラスト、それぞれの感情…アクションの一手一手にサブタイトルが入るぐらい作って、それを監督に見せて。現場ではスタントマンの指導をすることもありました」。
「アクションのあるなしに関わらず作品への関わり方は同じ」という真田はハリウッドの超大作であっても、信頼関係を第一に“映画人”として現場に入った。「毎作思うのは人間関係なんですね。いかに監督やスタッフと信頼関係を築けるか? 信頼関係を築くと相手に失礼にならず、プライドも傷つけずに日本人が観て最低許せるところまで友達感覚で水面下でもっていける。半分スタッフと思われてますけど、それは決して面倒なことではなくて、作品を良くしていくことが楽しいんです。トップクラスの人になればなるほど“聞く耳”を持っている。妙なプライドがないし、異文化をリスペクトしてくれる。
システム化はされているけど“映画屋魂”に火をつけることはできるんです」。
国や言語が違っても“映画屋魂”は変わらない。だからこそ真田の目は“未来”に向かっている。「当たり前のようにどこの国でも日本人がキャスティングされるようになるといいな、と。