くらし情報『浅田次郎×中井貴一『柘榴坂の仇討』映画化』

2014年2月4日 12:15

浅田次郎×中井貴一『柘榴坂の仇討』映画化

浅田次郎×中井貴一『柘榴坂の仇討』映画化
浅田次郎の小説『柘榴坂の仇討』(ざくろざかのあだうち)が、主演に中井貴一を迎えて映画化されることが発表された。阿部寛、広末涼子、中村吉右衛門が出演し、『沈まぬ太陽』の若松節朗監督がメガホンを執り9月に全国公開される。

『柘榴坂の仇討』は浅田が2004年に発表した短編集『五郎治殿御始末』(ごろうじどのおしまつ)に所収された一編。敬愛する主君、大老・井伊直弼を桜田門外にて失った彦根藩士・志村金吾を主人公に、密かに仇討の命を受け、敵を探す旅に出た志村が、幕末から明治へと時代が移り変わる中で、誇りと覚悟を持った“最後の侍”として生きる様を描く。中井は主人公・志村を、広末は妻セツを、中村は井伊直弼を、阿部は仇のひとりである佐橋十兵衛を演じる。

中井は自身の役について「江戸から明治へと日本が大きく変わろうとした激動の時代。武士道の根幹である武士の“忠義”を貫き、不器用にも自らの誇りをかけて生き抜いた金吾。彼は家族と妻の大きな愛情に包まれ、その時代と向き合うべく必死に生き、そして、己の結末をつけます」と説明し、「時代劇離れと言われる昨今、日本人が本来持っている本当の“こころ”の文化のようなものを力一杯注ぎ込んで、お客様に何かを感じていただけるような映画にできたら良いなと思っています」

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