国会でカジノ法案が審議される昨今、アメリカで起こった不正事件をもとに“カジノの影”を描いたジャスティン・ティンバーレイクとベン・アフレック共演の『ランナーランナー』が11月21日(金)より公開される。カジノ専門家として活躍する国際カジノ研究所の所長・木曽崇氏は本作をどのように観たのだろうか?
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映画は、年間300億ドルの収益を上げると言われている米オンラインカジノの世界を題材にしたスリリングなサスペンス。『リンカーン弁護士』のブラッド・ファーマン監督と、『オーシャンズ13』の脚本家ブライアン・コッペルマン&デヴィッド・レヴィーンがタッグを組み、オンラインカジノの詐欺行為に気づいた天才学生リッチー(ティンバーレイク)が、裏社会でカジノ王(アフレック)やFBIを敵に回し、自分の命を賭けた攻防を繰り広げる様が描かれる。タイトルの“ランナーランナー”とは、ポーカー用語で、危機的状況において、最後の2枚のカードで大逆転すること。
物語は、プリンストン大学の天才学生リッチーが、得意とするオンラインカジノの不正に気付かず、全財産を失ってしまうところからはじまる。木曽氏は「劇中で見られたように海外にサーバーを設置しながら、日本に向かってサービス提供を行うようなオンラインカジノも沢山ありますが、サーバーが海外にあったとしても、日本からそれらサービスにアクセスする限りは国内法が適用されます」