咲坂伊緒のベストセラーコミックを映画化した『アオハライド』が公開。本田翼と共にダブル主演を務めるのは『桐島、部活やめるってよ』での俳優デビューから、2年あまりとは思えぬ活躍を続ける東出昌大。そんな東出が、これまでにない繊細な表情で引きつける本作を振り返った。
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監督は『ソラニン』『陽だまりの彼女』の三木孝浩。東出たちは監督から最初にこういわれた。「(少女漫画が基だからといって)キャラクターっぽさを意識するんじゃなくて、もっと普通の若者らしく行こう」と。結果、東出演じる洸と本田演じるヒロイン双葉の物語を軸に、ただの胸キュンものには終わらない若者たちの“ドラマ”が生まれた。「お前、俺のこと好きなの?」という話題のセリフも、東出は「あれは鎌をかけているわけじゃないんです。
洸が生真面目で不器用だからこそ出てきた言葉」と分析。「そういう性格が自然と伝わるから、洸の周りには人が寄ってくるんだと思います」。
本作の舞台は富山。だがクライマックスは長崎へと場を変える。撮影期間中、監督はキャストが実際に仲良くなるように敬語禁止令を出した。「その空気感は出ていると思います」と東出もキャストの結束力に自信を見せるが、同時に「富山編を撮っているときは自分自身がすごく辛かった」