でもその馬鹿らしさが好きなんです。『時効警察』を一緒にやった三木聡監督の台本も馬鹿らしいんですよ、すごく。それを大人が一生懸命に作るっていうのが、すごく楽しいんですね。臺監督の世界には、エッジの効いた危険な感じのユーモアがあるし」。
制作にあたり、オダギリもかなりの意見を出した。「モノづくりに興味があるので、どうしても関わろうとしてしまうタイプ」だというオダギリにとって、それは本作に限ったことではない。「どんな作品であっても、監督たちと話す中で生まれるものが大事だと考えているし、そこでアイデアを出して表現することが自分の価値だと思っているんです」。あくまでも、モノづくりに携わる手段が役者という道に繋がっているというオダギリだが、そうした姿勢が、彼を特別な俳優にしている。
オダギリのモノづくりへのアンテナの冴えは、本作でも健在だ。
『Present For You』
2月7日(土)新宿バルト9ほか全国3D公開
※取材・文・写真:望月ふみ
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