くらし情報『チャン・イーモウ監督が20作目で原点回帰』

2015年3月11日 11:10

チャン・イーモウ監督が20作目で原点回帰

チャン・イーモウ監督が20作目で原点回帰
文化大革命が終結し、20年ぶりに解放された夫(チェン・ダオミン)が自宅へ戻ると、記憶障害に陥った妻(コン・リー)は夫を認識できなくなっていた。巨匠チャン・イーモウ監督が文革期を背景に、ある夫婦の切ない愛の姿を映す『妻への家路』が公開されている。来日した監督に本作の意義や裏話を聞いた。

その他の写真

“静”の映像によって観る者の心を最後の最後まで激しく揺さぶり続ける『妻への家路』は、『HERO』『LOVERS』といった大作を経た監督が、原点回帰した作品と言われている。「今の中国映画は、どんどん娯楽映画よりになっています。そうした時代に、このような昔のスタイルの映画を撮るのはとても意味のあることでした。それに私たちにとっては忘れられない歴史的事実を、今の中国の若い人は知らない。だからこそ、この映画を今撮る意義はあったと思います。
私個人の創作に対する心境という意味でも、再び文芸映画、ドラマ、歴史を撮ったこと、加えて(初期作品の多くを共にしてきた)コン・リーと一緒に撮れたということで、非常に意味深い作品になりました」。

本編にはある印象的な画が登場する。夫がすぐそばにいることに気づかず、待ち続ける妻が、夫の名を記したプレートを持って駅へ出迎えに通う場面だ。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.