ビーチ・ボーイズのメンバーで、ポップミュージック界の偉人ブライアン・ウィルソンの半生と知られざるエピソードを描いた映画『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』が公開になる。本作ではブライアンを年代に分けてポール・ダノとジョン・キューザックが演じているが、ダノはブライアンになりきるべく、様々な準備を重ねたようだ。
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ブライアン・ウィルソンはビーチ・ボーイズの中心的なメンバーとして演奏、歌唱、ソングライティングの面で活躍するが、やがて演奏旅行から離脱し、曲作りに専念するためにスタジオにこもるようになる。そこで誕生したのが、現在も愛され続ける名盤『ペット・サウンズ』だ。美しいメロディ、計算し尽くされたコーラスワーク、巧みな構成は現在では“マスターピース”としての評価を集めている。しかし、ブライアンは曲作りへのプレッシャーから体調を崩し、心が折れてしまう。映画は、革新的な楽曲を次々に放ちながら大きな挫折を味わったブライアンが、ひとりの女性と出会い、再び希望の光を見つけ出していく様を描き出していくブライアン公認の作品だ。
ダノは演技派俳優として映画ファンから厚い信頼を寄せられている俳優で、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』や『ルビー・スパークス』などの演技で人気を博してきた。