と撮影でのエピソードを次々に披露し、場内からは笑い声が上がった。
そして話題は今年のカンヌ映画祭“ある視点”部門で日本人初の“監督賞”に輝いた『岸辺の旅』へ。関係者でぎゅうぎゅう詰めの試写室でいち早く本作を観たという柄本。「プレッシャーを感じながらだったので、まだ冷静に観られてはいないのですが…」と前置きしながら、「オープニングからなんだか泣けたんです。途中で曲がかかるときにも涙腺が緩みましたが、冒頭からぐっとくるというのは初めてでしたね」と話し、「いつも黒沢監督の映画には、現実の中の異世界を感じるんですが、今作は真逆で、異世界の人が普通にいるというか、それがすごく不思議で、幽霊がそもそも異質なものだからなのか、ほかの黒沢監督の作品の中でも普通すぎるほど普通で、それに逆に緊張感を感じました」と語った。
特集企画“カンヌ凱旋記念 黒沢清レトロスペクティブ”
10月9日(金)までシネマヴェーラ渋谷にて開催中
『岸辺の旅』
10月1日(木)テアトル新宿ほか全国ロードショー
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