本編には、北斎の『神奈川沖浪裏』を思わせるシーンや、『北斎漫画』執筆のくだり、『大達磨絵』などが登場するが、監督がよりポイントを置いたのは生活描写だった。
「どの作品を作っても、観ている人の身近にどれだけ登場人物が感じられるかということに、注意を置いています。それをおろそかにしてはいけないといつも思っているんです。北斎をただただ偉大な絵師として描くこともできたと思いますが、そうではない北斎を描きたかった。原作の北斎もどこか人間としての弱さがあったりする。それがお栄にはわかっているんです」。
冒頭からロックがかかるのも印象的だ。「かなり早い段階から、最初の曲はロックにしたいと思っていました。
杉浦さんがよくロックを聴きながら江戸漫画を描いていたというのを読んでいたことも理由のひとつかもしれません。江戸の街並み、特に杉浦さんの描く江戸にはロックがよく似合う。江戸の生活感もですが、同時にタイトルが持つような江戸の華やかさも意識した作品です」。
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取材・文・写真:望月ふみ
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