来月、ディズニー/ピクサー最新作『アーロと少年』が公開になる。本作は、迷子になってしまった怖がりの恐竜アーロと、天涯孤独の少年スポットが出会い、心を通わせながら冒険を繰り広げていく姿を描いた作品だが、このストーリーが生まれる過程で“リサーチ”が重要な役割を果たしたという。
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どんな映画でも、制作準備の段階で様々な調査を行う。調査をしながらロケ地を探したり、セットや衣装、小道具をデザインする際に参考になるデータを収集するためだ。しかし、ピクサーにとって調査は映画作りの“根幹”をなすプロセスで、サンフランシスコのピクサー・アニメーション・スタジオの壁には“ストーリー・イズ・リサーチ”と書かれている。
『アーロと少年』は、地球に巨大隕石が激突せずに、恐竜が生き延び、彼らと人間が共存している地球が舞台になるため、スタッフは当然のように恐竜の骨格や生態、古代の植物や地球環境について徹底的にリサーチを行った。他のアニメーションであればこれで十分だが、ピクサーのメンバーは“見知らぬ土地で途方に暮れてしまうこと”を味わうために、アメリカ北西部のオレゴン州やワイオミング州に出向いたという。