18日(金)から公開になる映画『リリーのすべて』の特別映像が公開になった。トム・フーパー監督、『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞を受賞したエディ・レッドメイン、本作でアカデミー助演女優賞に輝いたアリシア・ヴィキャンデルが作品の魅力についてじっくりと語っている。
特別映像
映像にまず登場するのは、1928年のデンマークで暮らす風景画家アイナーと肖像画家のゲルダの夫妻だ。ある日、アイナーは妻に女性モデルの代役を頼まれたことをきっかけに、自分の内側に潜む女性の存在に気づき、“リリー”という名の女性として過ごす時間が増えるが、しだいに心と身体の不一致に苦悩するようになる。
本作はトランスジェンダーの先駆者のドラマを描きながら、その中心には“夫婦のドラマ”が据えられている。フーパー監督が「彼女の存在がリリーの変化を支えた」と語る通り、リリーの隣にはいつも妻ゲルダがいた。最初は“遊び”ではじめたことがきっかけで、アイナーはゲルダの予想外の変化を遂げる。映像にはその事態をうまく受け入れることができずに混乱するゲルダの姿が登場するが、やがて彼女はリリーこそが夫のあるべき姿であることを受け入れていく。