「実際に美容師として常盤さんの髪の毛に触れる機会がありましたが、それはイコール人の心に触れることだとわかりましたね。髪の毛を通して、心の変化が敏感に伝わるんです」
同世代の俳優の中でも群を抜く演技力。それゆえ“クセが強い”役柄も多く「普段から自分の演技は、自分でコントロールしたいタイプ。人からどうこう言われるのが好きじゃなくて(笑)」。ただ、今回は「東さんが、まるで神様のような視点で現場も作品も見つめているので、僕は東さんが用意してくれた世界を信じて、ただ身を預けていた」のだとか。
「東さんから言われたのは『好きにやっていいよ』という言葉くらいで。正直、最初は役者としてラクをしている気分で不安にもなりましたけど(笑)、せっかく東さんの“世界”があるんだから、そこからはみ出なければOKかなと。今は個人的にも現状を壊したい、新しい何かに踏み出したいという気持ちが強いので、東さんとの出会いは大きな刺激になりました」
『だれかの木琴』
9月10日(土)有楽町スバル座、シネマート新宿ほかにて全国公開
取材・文・写真:内田涼
岡田准一×藤井道人監督タッグ! 超ド級バトルロワイヤル「イクサガミ」Netflixで配信