『ライオン(原題)』 Courtesy of TIFF
デヴ・パテル、ニコール・キッドマンが出演する『ライオン(原題)』が、トロントで高い評価を集めている。実話に基づく感動のドラマで、オーストラリアのTVや短編を手掛けてきたガース・デイビスが監督を務める。
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物語の舞台は、インドとオーストラリア。インドの小さな村で、母、兄、妹と、貧しくも平和な毎日を送る5歳の少年サルーは、ある夜、なんとなく停車中の電車に乗り込む。彼が眠っている間に電車は動き出し、2日間も車内に閉じ込められた結果、はるか遠いカルカッタに到着。自分がどこから来たのかもきちんと説明できないサルーは、孤児たちのための施設に入れられるが、まもなく、タスマニアの夫妻に養子として迎えられることになった。血の繋がらない父母はたっぷりと愛情を注いでくれ、サルーは立派に成長。だが、大人になった彼は、故郷で自分を心配している母のことが気になり始め、なんとか探し出せないものかと試みるようになる。
キッドマンが演じるのは、サルーを引き取って育てるスー・ブリエリー。記者会見で、キッドマンは「その子がどこから来たにしろ、愛に囲まれた環境で育ててあげるのが、何よりも大事。