現在、爆発ヒット中の『君の名は。』で主題歌を務めている野田は総評を次のように述べた。「物を作る同士として関わりたいと思って参加しました。もっともっとはみ出る作品があってもよかったなと。映画の体をなしてなくても。僕も音楽を作っていて、楽器や環境、設備をよくしていけば精度はあがるけれど、本当にお客さんが感じたいのはそこじゃないんですよね。映画だったら最終的に画面に収まるわけですが、そこからどれだけのものがはみ出ているか。僕自身、思いを込めれば込めるほど、絶対にそこから何かこぼれ落ちて、届いてくれるものがあると思って作っています。
みなさんのたぎる思いも、どんどんこぼれ出てほしいと思っています」。
ほかの審査員もそれぞれにコメントした。「僕の時代も今は技術が伴っているんだからと言われましたが、今の監督のほうがプレッシャーに感じているかもしれません。面白い作品がたくさんあって、いろいろな思いを感じました」(沖田)、「作り切るということ自体がすごく難しいことだと思います。応募された全ての作品、作り切ったことがすごい才能だし、作り続けるモチベーションを保つことはすごく大変。それができるかどうかです」