2012年12月10日 15:01
壮大な大人のファンタジー。『祈りと怪物』KERAバージョンが開幕
12月9日(日) 渋谷・Bunkamuraシアターコクーンにて、舞台『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~』KERAバージョンの初日が開幕した。
『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~』公演情報
“21世紀の演出バトル”と銘打ち、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)書き下ろしの新作脚本を、12月にKERA自身が、2013年1月には蜷川幸雄がそれぞれ演出し、Bunkamuraシアターコクーンで連続上演するという挑戦的な企画。KERAバージョンのキャスト総勢28名。出演者全員によるコロス(合唱隊)の歌や、美しい装置と照明、驚きの映像効果、音楽担当のパスカルズによる生演奏によって、物語世界が眼前に無限に広がっていく大作に仕上がった。
架空の町・ウィルヴィル。海と火山に囲まれた小さな島のこの町は、ドン・ガラス・エイモス(生瀬勝久)に支配されている。ガラスは巨大な邸宅に、長女バララ(久世星佳)、次女テン(緒川たまき)、三女マチケ(安倍なつみ)、母ジャムジャムジャーラ(木野花)そして後妻のエレミヤ(峯村リエ)とともに住む。祖父の代から続くエイモス家の支配。
その威光により、この町には”ヒヨリ”と呼ばれる差別を受ける人々が存在している。