2015年1月30日 16:48
若手随一の実力派ギタリスト・朴葵姫が弾く珠玉の名曲
ギタリストとして最高の栄誉だが、それは他でもない彼女のストイックな日々の努力の賜物だった。
「全部で16くらいのコンクールを受けてきましたが、22、3歳の頃は特に頻繁に挑戦していたので、一日13時間練習していたんです。料理を作る時間もないので、食事はバナナとチョコだけで…(笑)。それでもすぐに結果が出たわけではなく、2、3年後に急にミスが少なくなった。そのときに鍛えた基礎が、時間をかけて身に着いたのだと思います」
ふんわりとした可愛いルックスとは裏腹に、音楽に賭ける情熱は熾烈で妥協がない。プログラムにはバッハの他、ロドリーゴ、ソル、リョベート、ヴィラ=ロボス、バリオス、ヒナステラといったバロックから近現代の作曲家の名曲が並ぶ。
「前半ではかっちりした古典的な曲を、後半では中南米の作曲家の寛いだ音楽を楽しんでいただきたいです。日本のお客さんはとても集中して聴いてくださって、反応はシャイですが深く音楽を受け止めておられるのが分かります。
サイン会で感想を伝えてくださる方もいて、独特の熱心さがありますね」
磨きこまれた究極のギターの音を、親密な空間で楽しみたい。
取材・文:小田島 久恵
◆クラシックギター界のニューヒロイン
朴葵姫東京ソロコンサート
2015年2月1日(日)13:30開演(13:00開場) よみうり大手町ホール
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