タモリさんから始まった落語を変なものにはできません。
50歳から落語と本格的に向き合い、毎年秋の落語会が恒例となった笑福亭鶴瓶。今年は例年にも増して見逃せないものとなりそうだ。あのタモリ氏がきっかけで落語がうまれたのである。その”なれそめ”から話を聞いた。
ゆうちょ 笑福亭鶴瓶落語会 チケット情報
「タモリさんが江戸時代の吉原であった実話なんだよと教えてくれてね。これは落語になると言ったら『じゃ、やってよ』と。僕はあの人のことをテレビの師匠やと思っているんですよ。テレビに出たいと憧れて世に出た人はいる。
でも、あの人はテレビのほうから出てくださいと呼ばれた人だから。そんなテレビの天才から落語のきっかけがうまれるっておもしろいでしょ?最近ね、いろいろとやっていることが、全部落語に返ってきたらいいなぁと思うんです。映画も出たい。テレビはもちろん。でも、ひとつひとつの仕事を別々に考えるんじゃなくて、たとえば『A-Studio』でゲストの生まれ故郷を訪ねたり、その人物像を掘り下げていくことと、今回の落語で江戸時代のことを調べるのって実はつながっている気がして」
掘り下げる。鶴瓶噺というオリジナル”話芸”でさえ全身でしゃべる男は、落語ともなれば何人もの登場人物を演じ分ける。