そして、売却・解体の可能性もあったこの建物の危機を、文字通り私財をなげうって救ったのが森本家だった。そこからはじまるこの建物の再生は、やがて小さな町の姿も、いきいきとしたものに変えていく――。
映画『繕い裁つ人』や、NHK朝の連続テレビ小説『べっぴんさん』などにも登場した神戸を代表する洋館・旧グッゲンハイム邸の、知られざる歴史とまちづくりに関する現在進行形の物語。それは、都市開発が進む時代だからこそ、多くの人たちに響く、日々の暮らしにとって大切な物語とも言える。
帯の推薦文は脚本家の木皿泉が執筆、巻末には著者・森本アリとの対談企画として、音楽家/僧侶の二階堂和美、建築家の島田陽それぞれを収録。
『旧グッゲンハイム邸物語未来に生きる建築と、小さな町の豊かな暮らし』
森本アリ・著
ぴあ1500円+税
3月15日(水)発売
四六判上製256ページ
ISBN:978-4-8356-3812-6
企画展「果てなきスペイン美術」長崎県美術館で、“スペイン美術の展開”ムリーリョやゴヤなど100点以上