くらし情報『水谷八也×千葉哲也×中村倫也が紡ぐ膨大な“怒り”の言葉が映し出す現代』

2017年4月6日 17:25

水谷八也×千葉哲也×中村倫也が紡ぐ膨大な“怒り”の言葉が映し出す現代

左から、水谷八也、中村倫也、千葉哲也

左から、水谷八也、中村倫也、千葉哲也


新国立劇場が、日本の演劇界に大きな影響を与えた海外戯曲を新訳で上演するシリーズ企画「JAPAN MEETS…-現代劇の系譜をひもとく-」第12弾として、ジョン・オズボーンの1956年の名作『怒りをこめてふり返れ』が7月に上演される。これに先立ち4月2日、スペシャルトークベントが開催され、新訳を担当した水谷八也、演出の千葉哲也、主演の中村倫也が出席した。

新国立劇場演劇『怒りをこめてふり返れ』チケット情報

下層階級出身の主人公・ジミーが、政治や宗教などあらゆる旧世代の価値観、秩序への怒りをぶちまけるさまを描き、当時、世界中に“怒れる若者たち”を生み出す原点になったと言われる本作。新訳を担当した水谷は、当時の英国演劇界ではノエル・カワードやテレンス・ラティガンらが上流階級(中産階級の上の方)の社会を描いていたのに対し、オズボーンの登場がいかにセンセーショナルであったかを指摘。本作は「労働者階級の少し上、中産階級の下の方の視点で描かれている」と解説。大英帝国が傾いていく社会状況に触れつつ、そこで真新しい己の基盤を模索する姿は、戦後の矛盾が一挙に噴き出た今の日本でこそ眩しい、とも。

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