2017年11月7日 09:30
松雪泰子出演舞台開幕「どこまでネリーの精神を体現できるか」
舞台「この熱き私の激情~それは誰も触れることができないほど激しく燃える。あるいは、失われた七つの歌」
元・高級娼婦という過去を持ち、36歳で自らの命を絶った、カナダ生まれの女性作家、ネリー・アルカンの世界を本、映画、舞台と3か月連続で発売・公開・上演するプロジェクト、「Discover Nelly Arcan(通称:DNA)」。その最後を飾る、舞台「この熱き私の激情~それは誰も触れることができないほど激しく燃える。あるいは、失われた七つの歌」が、11月4日東京・天王洲銀河劇場にて幕をあけた。
舞台「この熱き私の激情」チケット情報
本公演は、ネリー・アルカンの残した4編の小説をコラージュし、カナダ人の演出家マリー・ブラッサールにより舞台化したもの。出演者は、松雪泰子、小島聖、初音映莉子、宮本裕子、芦那すみれ、霧矢大夢という女優6名と、ダンサーの奥野美和という、7名だけ。その他にアンサンブルの出演はなく、彼女たちが1時間40分もの間、舞台の上でネリー・アルカンの“激情”を演じきる。
出演者が、舞台上に置かれた“部屋”(=閉鎖空間)の中にひとりずつ入り、お互い顔も見ぬまま、イヤーモニターから聞こえる音・共演者の台詞だけを頼りに演じるという斬新な演出は、これまでにない演劇体験として、話題を呼んでいる。