くらし情報『宝塚花組・明日海りお、稀代のプレイボーイで魅せる!』

2019年2月15日 15:12

宝塚花組・明日海りお、稀代のプレイボーイで魅せる!

幕開きこそ異端審問にかけられて不穏な空気が流れるが、脱獄してひとたび街に現れれば世の女性たちが群がり、追いかけられ…と、すさまじいモテっぷりだ。しかし本作では、カサノヴァはただの遊び人ではなく、「愛し合う自由が罪なら、生きていく意味がどこにある」と、ただ自分の愛に素直な男として描かれている。明日海はそんなカサノヴァを、時には男らしく、時には色気たっぷりにと、さまざまな表情で魅せる。

カサノヴァの“運命の人”ベアトリーチェを演じるのは、トップ娘役・仙名彩世(せんなあやせ)。修道院で学び、正義感の強い彼女は、女性たちを惑わすカサノヴァに敵対心を抱いている。そんなベアトリーチェが、カサノヴァとは知らずにカサノヴァと出会い、惹かれていく…。本作が退団公演であり、この役が集大成となる仙名は、自分の意思を強く持った芯のある女性を、真っ直ぐに演じている。

また、カサノヴァを捕えようと追い続ける審問官コンデュルメル役の柚香光(ゆずかれい)をはじめ、黒魔術に傾倒しているその妻役の鳳月杏(ほうづきあん)、カサノヴァと逃げ続けるバルビ神父役の水美舞斗(みなみまいと)、ベアトリーチェの婚約者で、コンデュルメルにうまく利用されるコンスタンティーノ役の瀬戸かずやと、それぞれに繊細に役を作り込み、個性豊かなキャラクターたちを表現している。

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