くらし情報『左手ピアニスト舘野泉が60周年に世界初演×3!』

2020年10月20日 12:10

左手ピアニスト舘野泉が60周年に世界初演×3!

静寂が人々に訴えかけるような音楽です」
新実の初めての左手作品となる新曲の楽譜は、「舘野泉 左手のピアノ・シリーズ」(音楽之友社)の新刊として11月出版予定。舘野は、取材前にちょうどその巻頭言を脱稿したところだったそう。
「そこにも書いたのですが、熟練、熟知、熟達した作曲家の作品です。『夢』といっても、甘い憧れではなく、夢と現実とが錯綜するような音楽です」
そして光永同様、すでに舘野と多く協働しているのが、ブエノスアイレス生まれで関西在住のエスカンデだ。
「彼の作品はネオ・バロックとでもいうべき、すごく明晰な書き方。これはヒエロニムス・ボスの祭壇画に従って書かれた作品で、スコアにはそれを示す標題が添えられています。天地創造から始まって、アダムとイヴ、悦楽の園、そして地獄。天国と地獄は表裏一体なんですね」
他にバッハ(ブラームス編曲)とスクリャービンを弾く。

つねづね「両手で弾いても片手で弾いても音楽は音楽。何も変わらない」と語る。それどころか、作曲し尽くされ、弾き尽くされてきた両手作品と違って、左手作品は一作一作のすべてに新しい世界が広がっていると力を込める。くめども尽きぬ、まさに「泉」

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