くらし情報『大竹しのぶが挑むユージン・オニールの壮絶な家族劇』

2021年4月30日 13:41

大竹しのぶが挑むユージン・オニールの壮絶な家族劇

大竹しのぶが挑むユージン・オニールの壮絶な家族劇

撮影:石阪大輔


シアターコクーンの人気シリーズ「DISCOVER WORLD THEATRE」に、気鋭のイギリス人演出家フィリップ・ブリーンが4度目の登場。ユージン・オニールの遺作『夜への長い旅路』に挑む。そこで母メアリー役の大竹しのぶに話を聞いた。

テネシー・ウィリアムズ原作の『地獄のオルフェウス』(15年)、『欲望という名の電車』(17年)に続き、ブリーン作品には3度目の出演となる大竹。彼に対する信頼の強さは、その口ぶりからも十分に伝わってくる。「本当に稽古が楽しくて、楽しくて、永遠に稽古が続けばいいのにっていう稽古をしてくれます。純粋にお芝居に取り組める、とても楽しい時間。話が長いと言えば長いんですけど(笑)、例えば4行くらいのセリフでも、その時代背景から思想、政治、感情面まで、いろいろなことを教えてくれる。
今回はこんなに長い芝居なので、それだけで3か月くらいは話し続けられるんじゃないかと思います(笑)。その時間はすべて宝の時間になるんです」

オニールの自伝劇とも言われる本作は、壮絶な家族の物語。舞台俳優の父、奔放な長男、肺を患っている次男、そしてモルヒネ中毒の母親――。「4人が4人とも悲しみと苦しみを抱えて生きて、もう戻れなくなってしまっている状態ですよね。

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