くらし情報『倉持裕が10年前に鳴らしていたSNS社会への警鐘再び』

2021年9月3日 12:00

倉持裕が10年前に鳴らしていたSNS社会への警鐘再び

倉持裕が10年前に鳴らしていたSNS社会への警鐘再び

倉持裕が2011年に新国立劇場に書き下ろし、鵜山仁が演出を務め話題を呼んだ『イロアセル』。匿名の言葉が持つ暴力性について寓話的に鋭く描き出した本作が10年の時を経て、SNS社会となった今、倉持自身の演出によって再び上演される。10年前、どのような思いでこの戯曲をしたためたのか? そしていま、本作を上演する意義とは? 倉持に話を聞いた。

10年前、どんな物語を書くか鵜山と話をした際に、TVや新聞といった従来のマスメディアの凋落、インターネットの台頭が話題に上がったという。「(ネット空間で)蔓延している匿名の言葉が力を持ち始め、新聞など、名前を出して書く言葉のプロが匿名のアマチュアに負けてしまう状況になった。なぜみんな、そこまで言葉を書きたがるのか? そんな発想から、匿名の立場で大勢に向かってものを言う快楽を人々が手にする、その過程を書いてみようと思った」と本作の執筆の経緯を振り返る。

ちょうど初稿を書き終えた直後に東日本大震災が発生。電話回線が遮断された状況で、生存確認などに力を発揮したのがTwitterだった。それまで若者を中心に、他愛もない“つぶやき”を行うものとされていたツールが世代を超えて社会に浸透していったが、一方で本作で展開される物語と同様、匿名性を持った言葉の暴力性はより強さを増している。

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