2021年12月3日 17:00
鈴井貴之がOOPARTS最新作で「技術躍進の裏で暗躍し翻弄される人々の姿」描くコメディ
北海道から全国に広がったバラエティ番組『水曜どうでしょう』(HTB)の“ミスター”で知られる鈴井貴之のプロジェクト・OOPARTSの最新作『D-river』が2022年2月に上演される。作・演出を手がけ、自ら出演する鈴井の構想に耳を傾けた。
プロジェクト第6弾となる本作は、「人間とAIの共存」をテーマにした物語が繰り広げられる。高額な報酬のもと集まった3人の男は目的や到達地点を知らされず、指示されるがまま自動運転機能が搭載された車に乗り込む。それぞれの疑念を胸に発進するドライバーのうち、1人はロボットだ。「最新の人工知能を携えたロボットがハンドルを握ったら」というミッションを検証するために集められた男たちは、募る猜疑心をますます加速させる。
テーマは、鈴井自身の「車の“完全”自動運転はすでに実現しているかもしれないが、一気に舵を切ると仕事を失くす人たちが現れるなど社会が大きく変わってしまう。だからどこかの機関が技術躍進を制御しているのでは」という仮定が着想の大きなポイントになっている。
「何が真実かわからない世の中で自動車を中心軸に置き、進歩の裏で暗躍する人たちや翻弄される切ない存在を描きます」