くらし情報『眞島秀和が挑む『My Boy Jack』、戦地に息子を送った父親の苦悩』

眞島秀和が挑む『My Boy Jack』、戦地に息子を送った父親の苦悩

劇中、息子が行方不明との報に接したラドヤードが「たとえ死んだとしても、それは最高の瞬間だったかもしれない。生き残るよりも良かったかもしれない」という意味のセリフを口にするシーンがある。いったい、どんな思いで彼はこの言葉を口にしたのか。
「そう思うしかなかったということなのか…? 戦争の怖さってそういう部分にあるのかもしれません。戦地で殺し合いをする中で“名誉”というものが生まれてしまう怖さですよね。母親は、そんな父とは全く違う思いで息子を見ていますが、一家の長として、そうあらねばならない――そこに縛られているのかなと」

当時の一家の主としてふるまうラドヤードのセリフからは、60代に近いような貫禄や重みが感じられるが、実際には戦時中は40代後半から50代であり、現在の眞島とさほど変わらない。現代とは異なる「あの時代の人間の密度の濃さ、骨太さを稽古を重ねていく中で身に着けたい」と語る眞島。一方で「もし、彼がもっと歳を重ねていたら、そこまで無理して戦地に息子を送らなかったんじゃないかとも思います」とも。
苦悩と葛藤を内に抱えた父親像をどんな形で舞台上で表現してくれるのか楽しみだ。

『My Boy Jack』は10月7日(土)

新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
漫画家・脚本家募集LPバナー 上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.