ヒップホップ愛がほとばしる、木村慧人主演舞台が開幕
(c)『BREAK FREE STARS』製作委員会
ビビッドなネオンにあふれた街の中、クラブ「BREAK FREE」ではヒップホップを愛してやまない男たちが熱いパフォーマンスを繰り広げている。だがある時、政府が「ヒップホップ禁止条例」を制定。ヒップホップ弾圧を始めた。アース(木村慧人〈FANTASTICS〉)らも刑務所に収監され、ソーマ刑務官(阿部顕嵐)らの厳しい監督の下に置かれるが……。
break freeとは、「自由になる」こと。ヒップホップが大好きで、ヒップホップは害悪じゃないと全身全霊をもって訴えるアースたちの姿は、コウチ刑務官(高野渉聖)を皮切りに人々の心を動かしていく。ストーリーはシンプル、そして普遍的な、人が自由を求める心を描くものだ。アースやソーマをはじめキャラクターの配置も極めて王道と言える。
だが、そこが良いといえるのはアイディアに満ちた舞台装置・映像演出とかみ合ったパフォーマンスの多彩さ、そしてクオリティーの高さがあるから。キャストの肉体や小道具を活かしたダンスはもちろん、アクション、ヒューマンビートボックス、ダブルダッチなども駆使し、観客を飽きさせないステージングが繰り広げられる。