3年たてば人は変わる。憧れていた彼女が仕事をやめてしまった
しゃべり過ぎたってくらい話をしたはずなのに、駅で別れてひとりになると、「あの話をすればよかったな」「今悩んでいることを相談してみればよかった」と、もっと話をしなければならなかったことが頭に浮かんでくる。
よく分からない関係だったから、彼女の福岡への転勤が決まったときは、「ああ。もう会わなくなってしまうのかもしれないな」と思った。
ずっと東京に住んでいた彼女には、私よりも大切な人が沢山いるはずで、盆と正月、それから少し長い休みをとってこっちに戻ってきたとしても、私の優先度はきっとそれほど高くはない。たぶん、47位くらい。だから、この3年くらい、なんとなくの関係性が継続していることが不思議だった。
東京にいるときよりも、連絡も取らなくなったし、会う頻度も少なくなっていったけど、「東京で働く」という報告を受けてから、またあの不思議な関係に戻れるような気がして、嬉しかった。
憧れ尊敬していた彼女は、もういない
今のところ、嬉しい気持ちが3/4くらい。
残りの1/4はとても残念に思っていた。話を聞いてみると、どうやら福岡でできた恋人の東京勤務が決まったと同時に、今の会社を辞めて、新しく仕事を探したらしかった。