周囲との差なんて、実はたいしたことない/誰に見せるでもない爪
第39回「『生活力』はいつからだって」
(c)つめをぬるひと
今回は「一人暮らしの友人との生活力の差を感じて、一人暮らししたいけど、親からの仕送りはもらえなさそう。どうにかならんものかと、作戦を練っているところです」という読者投稿(要約しています)。
私の親はあまり家事をやらない人だったので、高校生の時くらいから洗濯などの家事を親の分もやっていた。
よく「一人暮らしをすると親の大変さが身にしみて分かる」というが、大学進学と同時に上京して一人暮らしを始めた私は、家事が一人分になったことで「一人暮らしってこんなに楽なのか」と感動してしまった。
自分の裁量で動ける楽しさ、失敗から学べる経験など、一人暮らしならではの良いところも知り、社会人になって一人で生計を立てるようになってからは、もっと楽しくなった。
そんな一人暮らし推しが強い私だが、だからといって早い時期から始めたほうが良いのかというと、そうでもない。
私は、一人暮らし歴が5年の人と10年の人に「生活力」の差はさほど無いと思っている。
今回の読者投稿に書かれていた「一人暮らしの友人との生活力の差」とは、経済面というよりもどちらかというと、いかにタフであるか、という意味で仰っているような印象を受けた。