2018年4月12日 21:30
マンションの「総会議事録」に書いてあること、書いていないこと
としか記入されません。
決算報告や工事の実施、修繕積立金改定といった議案の場合は議案書において詳細な資料が添付されているはずであり、同じものを議事録にも記入するのは紙の無駄でしかないのです。
ただし、事業計画と予算に関しては議案書に添付されているのはあくまで「案」であるため、総会で承認された正式版の事業計画書と予算書を総会結果報告書に添付します。
質疑応答に関しては個人情報やプライバシーの保護の点で注意が必要になります。
総会においてマンション内におけるトラブルに関する発言がなされた場合であっても、個人が特定されるような内容に関しては議事録には記載されません。
■ 議事録は「議案書とセット」でないと意味がない
「買ってはいけないマンションの見分け方」といった類の記事ではひたすら「議事録」が強調されていますが、議事録だけをいくら読んでも財務状況も未収金の額も工事を実施しなければならなくなった事情もわかりません。
Graphs / PIXTA(ピクスタ)
そのような事項はすべて議案書に書かれており、議事録は議案書とセットでなければ全く意味のないものなのです。
しかし、ネット上の記事をいくつも読みましたが、議事録の重要性を力説するものばかりであり、筆者が見た範囲では議案書について言及したものは一つもありませんでした。