くらし情報『ハッカ油のふるさと「北見ハッカ記念館・蒸溜館」へ行ってきました』

ハッカ油のふるさと「北見ハッカ記念館・蒸溜館」へ行ってきました

2018年5月8日 11:50
 

みなさん、北海道の北見市へ訪れたことはありますか。

平昌五輪の女子カーリングで銅メダルに輝いた「LS北見」の本拠地として知られていますね。

北見ハッカ記念館・蒸留館


4月の中頃、筆者は北見へ行く機会に恵まれました。

北見はかつて「ハッカ」の生産地として名を馳せた土地だとということをご存知でしょうか。

今も地元にハッカ油やハッカ製品のメーカーがあります。

前田京子さんの著書『はっか油の愉しみ』を通じて、はっか油に夢中になった筆者は、「北見ハッカ記念館・北見薄荷蒸溜館」へ足を運び、しばし大人の社会見学を楽しみました。

当日は曇天模様。白んだ空は作りたての「ハッカ水」のようでした。

北見ハッカ記念館・蒸留館


記念館はJR北見駅から徒歩約10分の場所にあります。

本州からは女満別空港から北見までバスで行くのが便利です。可愛らしい建物が遠くに見えます。

北見ハッカ記念館・蒸留館


かつて北見のハッカ生産は昭和初期の全盛期には世界シェア7割を占めた一大産業でした。

戦後、合成ハッカが主流になり、輸入自由化などの煽りを受けて昭和9年以来約50年稼働した北見薄荷(ハッカ)工場は閉鎖。

現在は工場の跡地をハッカ記念館として一般公開し、多くの方にハッカで栄えた北見の歴史やハッカ油の魅力を知ってもらう場所として存在します。

入館無料です。

■ 建築ファン必見!可愛さを散りばめたレトロなデザイン

北見市指定文化財のハッカ記念館は、薄荷工場の事務所兼研究室をそのまま使用しています。

北見ハッカ記念館・蒸留館


階段、建具やドアノブ、天井を仰ぐと教会のような石膏のモチーフがあり、レトロ建築好きな筆者は釘付けです!

北見ハッカ記念館・蒸留館


北見ハッカ記念館・蒸留館


北見ハッカ記念館・蒸留館


北見ハッカ記念館・蒸留館


北見ハッカ記念館・蒸留館
北見ハッカ記念館・蒸留館


時計は当時のものを今も使用しています。
北見ハッカ記念館・蒸留館

木の風合いが素敵です

館内には希少な取卸油が自然に結晶化したものなどを展示しています。

北見ハッカ記念館・蒸留館


北見ハッカ記念館・蒸留館


取卸油(とりおろしあぶら)というのはハッカ油の原油のことです。

当時のハッカ農家はハッカの栽培、収穫、乾燥、水蒸気蒸溜して取卸油を作るところまでが仕事でした。

記念館では農家のハッカ栽培や蒸溜の様子を写真やフィルムで公開しています。

1回の蒸溜で4~5時間かかるため、若い男性10人がかりで円陣を組んでハッカを踏み、縁から水蒸気が漏れ出さないようにハッカを敷き詰める様子など、農家の方々の苦労や知恵をうかがい知ることができます。

北見ハッカ記念館・蒸留館


取卸油はハッカの葉からわずか1.5~2%程度しか採れない、とっても貴重なものです。

ハッカ農家の方による手記の展示もあり、当時の忙しい毎日の暮らしぶりが綴られています。

■ パッケージ、運搬用木箱、容器、今見ても洗練されたデザイン

ハッカ油の貴重さ、レトロな建物の魅力もさることながら印象的だったのは、製造されたハッカを入れる容器やパッケージのデザインの美しさ。

北見ハッカ記念館・蒸留館


北見ハッカ記念館・蒸留館


北見ハッカ記念館・蒸留館


北見ハッカ記念館・蒸留館


時代を経てもカッコいいなと思うものばかりです!

■ できたてのハッカ油の香りを楽しめる「北見薄荷蒸溜館」

記念館敷地内には「北見薄荷蒸溜館」もあります。

北見ハッカ記念館・蒸留館


山小屋のような建物に入ると館内いっぱいにハッカの香りが立ちこめています。

こちらでは毎日2回、ハッカの蒸溜実演が行われています。

北見ハッカ記念館・蒸留館
画像の壁面いっぱいに積み上げられた干し草は、ハッカの草を乾燥させたもの。

北見市内のハッカ農家で育てられた地元産のハッカで蒸溜実演が行われます。

今は地元でもハッカ農家がほとんどいないため、大変貴重なものです。

蒸溜に使われるハッカの葉を手に取り、香りを嗅いでみることができますよ。

そのままではあまり香りませんが、ハッカを握りつぶすとたちまち香りが上がってきます。

ハッカ油のふるさと「北見ハッカ記念館・蒸溜館」へ行ってきました


ハッカ油のふるさと「北見ハッカ記念館・蒸溜館」へ行ってきました


ハッカ油のふるさと「北見ハッカ記念館・蒸溜館」へ行ってきました


実演で使っている縮小版の機器を見ると、ハッカ油が出来るまでの工程が良くわかります。

ハッカ油のふるさと「北見ハッカ記念館・蒸溜館」へ行ってきました


ハッカを蒸して上がった水蒸気を冷やすと出来る黄色の「取卸油」と「芳香蒸溜水」(ミントウォーター)。
北見ハッカ記念館・蒸留館

上部の黄色いものが取卸油という精製前の原油。この日は50CCの油が採れました。

作りたての取卸油は草の香りも混じっています。

お土産コーナーには、こちらの蒸溜館で作った取卸油を販売していますよ!

北見ハッカ記念館・蒸留館

北見ハッカ記念館・蒸留館

画像右手の取卸油は少し黄色い油です

北見ハッカ記念館・蒸留館

北見ハッカ記念館・蒸留館

ハッカ風味のようかん。爽やかな味わいでした

他県ではなかなか手に入らない、地元メーカーのハッカ油やハッカ製品もたくさん取り扱っています。

「ハッカのようじ」はココアを混ぜるとミントココアになりますよ!といった耳寄り情報も教えてくれます。

また、蒸溜館では実際に使われていた蒸溜窯の展示も見ることができます。
北見ハッカ記念館・蒸留館

画期的な蒸留窯として北見のハッカ作りには欠かせなかった 「田中式薄荷蒸溜機」
北見ハッカ記念館・蒸留館

下の窯でかぼちゃや芋を焼いて昼夜続く蒸溜作業の合間に腹ごしらえをしていました。より多くのハッカ油を採るために改良を重ねています。

北見ハッカ記念館・蒸留館


北見ハッカ記念館・蒸留館


さらにハッカを身近に感じてみたい!という方は、予約制になりますが「ハッカ蒸溜体験プログラム」がオススメです。

ハッカ油の蒸溜をおこなったりハッカコスメを作る楽しいイベントです。

いかがでしたか。

ハッカ油ファンはもちろん、建築好き、歴史好き、工場見学好きといった様々な目線で楽しめる北見にある小さな記念館。ぜひ足を運んでみてくださいね!

取材協力   北見ハッカ記念館北見薄荷蒸溜館

■場所北海道北見市南仲町1丁目7番28号
■電話番号 0157-23-6200
■開館時間9:30~16:30
■休館日月曜日、祝日の翌日、年末年始(12/30~1/6)

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