1億円かけて建て替え?1室ずつリノベ?築古マンション大家の決断
築古マンションを営む大家さんにとって「コツコツとリノベしながら経営し続けるか」「新築に建て替えるか」は悩ましい選択でしょう。
東京・世田谷で大家をしているアサクラさんは、かつて建て替えを断念してリノベーションを選んだ経験があります。新築で想定される賃料と現在の賃料を比較し、「建て替えなくてよかった」と実感した体験談を話してもらいました。
■ 建て替えると1億円ちかい費用がかかる
私事で恐縮ですが、2020年はマンション経営を引き継いで6年目となる年であり、マンションが築52年目を迎える年でもあります。
実を言いますと、マンションを引き継いだ当初、築45年を過ぎたマンションを取り壊し、新築しようと考えた時期もありました。もし新築を選んでいたとしたら、ちょうど2020年に新しいマンションが完成する予定でした。
新築プランを検討し、当時住んでいた住人のみなさんに退去いただき、古いマンションを取り壊し、新しいマンションを建てる工期も含むと、それくらいの年月がかかるものなのです。
予算規模もかなりの高額で、ざっくり9,000万円はかかるという見積もりでした。
解体費や退去に伴う支払い金額なども含めると、1億円に届かんばかり。