150万PVのブロガーが明かす「ミニマリスト」についての誤解
『少ない物ですっきり暮らす』(やまぐちせいこ著、ワニブックス)は、同名の人気ブログを書籍化したもの。
福岡県出身の著者は、ご主人と13歳の息子、11歳の娘と4人で大分に暮らす主婦で、本書の「おわりに」の部分にも「私は片田舎に住む地味な主婦です」と記しておられます。
しかも、「ミニマリストありき」ではなかったという点がおもしろいところ。つまり、さまざまなインテリアの試行錯誤を経て、いちばん大事な家族としっかり向き合うため「減らす」生活をスタートしただけだというのです。
でもその結果、「家族の1日のはじまりを笑顔で見送る」という当初の望みが叶ったのだというのですから、なんとも興味深いところではあります。
そんな立場を軸として、ブログでも本書でも、インテリア、家事、掃除、ファッションなどさまざまな側面から、ものを減らすメリットと楽しさを伝えています。
注目すべきは、ブログが月間PV150万以上の数字を叩き出し、本書もアマゾンの「社会と文化」ランキングで1位を記録しているという事実。それだけ、「シンプルに暮らすこと」に対する関心が高まっているということなのではないでしょうか?
しかしそれでも、まだまだミニマリズムという生き方、あるいはミニマリストという人たちが完全に理解されているとはいい切れず、誤解や疑問も残されている気もします。