女性は男性より10%も多く睡眠障害を抱えていることが明らかに
年齢のせいだと思って、医療機関を受診していない人が多いのです。
たしかに妊娠や閉経は睡眠障害の要因になりやすいのですが、もっと深刻な病気がひそんでいる場合もあります。
■睡眠障害で脳卒中や心臓発作リスクが増加
夜なかなか寝つけない原因のひとつが、冒頭で触れた睡眠時無呼吸症候群。
寝ている間に呼吸が一時的に止まってしまう病気で、いびきの原因にもなると考えられており、妊娠中や閉経後の女性に多い病気です。これを治療せずに放置しておくと、なんと脳卒中や心臓発作のリスクが高くなるというのです。
睡眠時無呼吸症候群の症状には、足がムズムズする、疲労感、気分の落ち込み、頭痛、筋肉痛などもあります。
専門家は、これらの症状がある場合は速やかに医療機関を受診することを勧めています。誤診を防ぐために、他の症状で医療機関を受診した場合にも、医師には自分の睡眠の状況を正確に伝えることが重要です。
イギリスでは睡眠時無呼吸症候群の患者は150万人以上に上ると言われていますが、そのほとんどは医療機関を受診していません。少しでも心配な症状がある場合は、一度専門医を受診してみましょう。
(文/スケルトンワークス)