事実を「1つのかたまり」として把握する!問題解決の基本スキル
(1)「整理」とは?
整理とは、「事実を1つ1つのかたまりとしてとらえる」こと。そしてその定義は、「事実」を「かたまり」の集合と考え、それぞれのかたまりがどのくらいの大きさで、どのような内容なのかを正確に把握することだといいます。
たとえば「自社製品Aの拡販策」の場合、「既存の販売ルートではAの売り上げは頭打ちだ」という課題も、「B社とのコラボイベント開催で集客と商品認知を図る」という計画も、「総費用は300万円」という概算データも、すべてが事実。
また、事実の大きさもさまざま。「自社製品Aの拡販策」はひとつの事実ですし、それは会社全体の「今後3年間の事業戦略」という大きな事実のなかにあるもの。それでも、「自社製品Aの拡販策」と「今後3年間の事業戦略」は、どちらもひとつの事実です。
こうして渾然とたくさん存在している事実を、かたまりごとにとらえることが整理で、これが事実と整理の関係だということ。
(2)「分解」とは?
分解とは、「大きなかたまりを小さく分ける」こと。
あるいは、ある考えに従って「事実」を小さくグループ分けしていくこと。
ちなみに分解の反対は統合。大きな事実を小さく分けていく=分解していくと、小さな事実がいくつもでき、小さな事実をまとめていく=統合していくと、大きな事実に復元できるわけです。