事実を「1つのかたまり」として把握する!問題解決の基本スキル
たとえば「ビジネスパーソンを対象にした新製品のマーケティング」について考える場合、「総所得額」という切り口で考えるのも、ひとつの分解の仕方。
このとき、「年収500万円未満」「年収500万円以上、700万円未満」「年収700万円以上、1,000万円未満」「年収1,000万円以上」というようにグループ分けすることが分解のルール。
いわば事実を分解するときには、「モレなくダブりなく」という考え方が鉄則。
(3)「比較」とは?
比較とは、「かたまり同士を並べてくらべる」こと。細かさのレベルが同等の、“粒度”が同じ事実同士をくらべることです。
A社とB社の「利益」という事実をくらべたいなら、重要なのは「A社の営業利益」と「B社の営業利益」を並べてくらべるべき。「A社の営業利益」と「B社の最終利益」をくらべても、正しい比較にはならないわけです。粒度が同じものをくらべるとは、つまりこういうこと。
比較の重要な意味は、2つの事実の間のギャップにメッセージが浮かび上がってくるところ。
現在の売り上げの状況が1億円で、3年後の売り上げの状況(目標)が3億円だったなら、「2億円のギャップをどう埋めたらいいか」